2007年(主日C年)

2008年2月15日 (金)

四旬節第3主日 (2008/2/24 ヨハネ4・5-42)

教会暦と聖書の流れ

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 古代から伝わる洗礼志願者のための朗読箇所は、ヨハネ4章(サマリアの女)、9章(生まれつきの盲人のいやし)、11章(ラザロのよみがえり)です。これらの箇所は、洗礼志願者がイエスとの出会いを深め、信仰の決断をするのを助けるために選ばれた箇所です。現在の朗読配分では、この3箇所がA年(今年)の四旬節第3、第4、第5主日に読まれます(なお、ここでは、『聖書と典礼』の短い朗読ではなく、伝統的な長い朗読に基づいて話を進めます)。

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2007年11月25日 (日)

王であるキリスト (2007/11/25 ルカ23・35-43)

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 教会の暦には、クリスマスと復活祭を中心にした4つの「季節」(待降節・降誕節・四旬節・復活節)があり、それ以外の期間を「年間」と呼んでいます。王であるキリストの祭日は年間最後の主日にあたります。「王」というのは現代日本のわたしたちには馴染みにくいイメージですが、この祭日のテーマは、キリストがすべてにおいてすべてになる、終末における救いの完成ということです。ところで、王であるキリストのミサの聖書朗読の箇所は年によってずいぶん違っています。いずれもただ単に「キリストが王である」ということよりも、キリストが「普通の人間の王とどのように異なる王であるか」を表す箇所が選ばれています。「王」という言葉にあまりこだわらずに、福音の箇所そのものを味わってみたらよいでしょう。

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2007年11月19日 (月)

年間第33主日 (2007/11/18 ルカ21・5-19)

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 教会の暦で「年間」の終わりにあたる3つの日曜日(年間第32、33主日、王であるキリストの祭日)は「終末主日」と呼ばれています。これらの主日の典礼は「終わり」(世の終わり、あるいは、個人の終わりである死)ということにわたしたちの心を向けさせます。 マタイ、マルコ、ルカ、3つの福音書では、イエスの活動の最後に終末についての説教が置かれています。マルコとマタイでは、終末についての説教はイエスが神殿を去った後、オリーブ山で語られたことになっていますが、きょう読まれるルカ福音書では神殿の境内で語られたことになっています。ルカ福音書にとって神殿は、イエスの「父の家」(ルカ2章49節)であり、「祈りの家」(19章46節)であり、最後までイエスの活動の中心的な場だったと言えるでしょう(写真は現在のエルサレム。イエスの時代に神殿があった場所です)。

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2007年11月11日 (日)

年間第32主日 (2007/11/11 ルカ20・27-38)

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 教会の暦ではもう「年間」の終わりに近づいています。きょうの年間第32主日から再来週の「王であるキリスト」の祭日(年間最後の主日)までの3つの主日は「終末主日」と呼ばれています。「終わり」(世の終わり、あるいは、個人の終わりである死)ということに思いを馳せるときです。 福音の内容は復活についてのサドカイ派との問答です。ルカ福音書19章45節から、イエスはエルサレムの神殿で活動を始め、当時の宗教的指導者たちと論争しました。イエスと彼らとの対立は深まるばかりで、イエスご自身の受難と死の時が迫ってきています。

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2007年11月 4日 (日)

年間第31主日 (2007/11/4 ルカ19・1-10)

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 ルカ福音書9章51節から始まったエルサレムへの旅も終わりに近づきました。きょうの福音の舞台は、エルサレムまであと20キロほどエリコという町です。このザアカイの物語もルカ福音書だけが伝える話ですが、イエスの旅は最後まで神の愛とゆるしを告げる旅だったということを、強く印象付ける物語だと言えるでしょう。

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2007年10月28日 (日)

年間第30主日(2007/10/28 ルカ18・9-14 )

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 エルサレムへの旅の段落の中にあるたとえ話で、この話もルカ福音書だけが伝えているものです。先週の箇所(やもめと裁判官のたとえ話。ルカ18章1-8節)との関連を考えれば、祈りについての教えが継続しているとも言えるでしょう。

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2007年10月21日 (日)

年間第29主日 (2007/10/21 ルカ18・1-8)

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 ルカ福音書の中の長いエルサレムへの旅の段落(9章51節~19章44節)は終わりに近づいています。この話もルカ福音書だけが伝える話です。 この箇所の直前、17章20節で「神の国はいつ来るのか」という問いかけがあり、イエスは「神の国は、見える形では来ない」「神の国はあなたがたの間にあるのだ」(20,21節)と答えました。と同時に「稲妻がひらめいて、大空の端(はし)から端へと輝くように、人の子もその日に現れる」(24節)とも言っておられます。その日その時は神の裁きが下される時です(22-37節)。この文脈から考えると、きょうの箇所は、その決定的な裁きの時に向かう心構えについての教えとして受け取ることもできるでしょう。

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2007年10月14日 (日)

年間第28主日 (2007/10/14 ルカ17・11-19)

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 エルサレムに向かうイエスの旅は十字架に向かう旅、十字架を経て天に上げられる旅でしたが、それはまた神の国を告げ、神のいつくしみをあらわし続ける旅でもありました。ルカ福音書はこの旅の間に、イエスのさまざまな言動の記録を伝えています。きょうの話もその中での出来事であり、ルカ福音書だけが伝える出来事です。

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2007年10月 7日 (日)

年間第27主日 (2007/10/7 ルカ17・5-10)

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 エルサレムへの旅の段落の中で、ルカは他の福音書にない独自の伝承(イエスについての言い伝え)を数多く伝えていますが、きょうの福音の少し前からは、マタイ福音書と共通する話がかなりあります(1-2節はマタイ18章6-7節に、3-4節はマタイ18章21-22節に、5-6節はマタイ17章20節によく似ています)。新共同訳聖書がルカ17章の1-10節に「赦し、信仰、奉仕」という小見出しを付けているように、ここにはいくつかのテーマが並んでいますが、本来、1-2節、3-4節、5-6節、7-10節は別々の伝承だったと考えたほうがよいでしょう。イエスの弟子としてふさわしい生き方はどういうものかを教える言葉として、さまざまな場面で語られた言葉が集められたもののようです。

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2007年9月30日 (日)

年間第26主日 (2007/9/30 ルカ16・19-31)

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 イエスのエルサレムへの旅が続いています。この旅の段落の中に、ルカは他の福音書にないイエスの多くの言葉を伝えています。今日の箇所のたとえ話もルカ福音書だけが伝えるものです。なお、お金や富の問題は先週の福音から続いているテーマだと言えます。

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2007年9月23日 (日)

年間第25主日 (2007/9/23 ルカ16・1-13)

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 イエスのエルサレムへの旅、十字架を経て天に向かう旅が続いています。この旅の段落の中に、ルカは他の福音書にないイエスの多くのことばを伝えています。きょうの箇所のたとえもルカ福音書だけが伝えるものです。

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2007年9月16日 (日)

年間第24主日(2007/9/16 ルカ15・1-32)

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 ミサの朗読には、長い形と短い形がある場合がありますが、この「福音のヒント」ではいつも長い形のほうを取り上げています。グループで分かち合う場合には、ミサほど時間の制約がないと思うからです。なおきょうの短い形では、11節以下の「放蕩息子の父のたとえ」が省略されていますが、それは今年(C年)の四旬節第4主日でも読まれた箇所だからでしょう。ルカ福音書の文脈では、イエスはエルサレムに向かう旅を続けています。その中でイエスは父である神の姿と神の国の喜びをはっきりと示していきます。

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2007年9月 9日 (日)

年間第23主日 (2007/9/9 ルカ14・25-33)

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 この箇所は先週の福音の箇所(ルカ14・15-24)の続きです。イエスはエルサレムに向かう旅を続けています。それは十字架に向かう旅であり、十字架を経て天に向かう旅でもありました。その中でイエスに従うことが、きょうの福音のテーマになっています。なお、きょうの箇所にある2つのたとえ話は、ルカ福音書だけが伝えるたとえ話です。

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2007年9月 2日 (日)

年間第22主日 (2007/9/2 ルカ14・1, 7-14)

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 ルカ福音書の中の、エルサレムへの旅の段落(9章51節~19章44節)が続いています。ある安息日の食事の場面ですが、共に食事をすることは、「神の国の宴=神の国の完成の姿」を表すものでした。ここで語られているのは、単なるテーブルマナーや人づき合いの方法ではなく、「神の国とはどういうものであるか」ということなのです。

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2007年8月26日 (日)

年間第21主日(2007/8/26 ルカ13・22-30)

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 ルカ福音書はガリラヤからエルサレムに上るイエスの旅の途中にさまざまなエピソードを伝えています(ルカ9章51節~19章44節)。この旅は、神の国を告げ知らせる旅であり、十字架を経て天に向かう旅でした。きょうの福音もその旅の段落の一節ですが、ここから神の国についての豊かなイメージを受け取ることができるでしょう。

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2007年8月19日 (日)

年間第20主日 (2007/8/19 ルカ12・49-53)

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 イエスのエルサレムに向かう旅の段落の中で、ずっと語られているのは「神の国」についての教えです。この神の国には、「今すでに始まっている」という面と、「世の終わりに現れ、完成する」という面があります。終末における完成ということの中には、神に反するすべてのものが滅ぼされる裁きの面があります。先週の箇所(ルカ12章32-48節)もその裁きについての警告の言葉でしたが、きょうの箇所にも、非常に厳しい警告の内容を持つイエスの言葉が集められていると考えたらよいようです。なお、51-53節はマタイ10章34-36節に似た言葉があります。

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2007年8月12日 (日)

年間第19主日 (2007/8/12 ルカ12・32-48)

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 ルカ福音書のエルサレムへの旅の段落(ルカ9章51節~19章44節)が続いていますが、この中で、ルカはイエスのさまざまな教えを伝えています。この旅は十字架を経て天に向かう旅ですが、同時に、神の国について語り続ける旅でもあるのです。きょうの箇所は、先週の「おろかな金持ち」の話の後、「思い悩むな、ただ神の国を求めなさい」という教え(22-31節)に続いて語られる言葉です。

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2007年8月 5日 (日)

年間第18主日 (2007/8/5 ルカ12・13-21)

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 きょうの箇所も、ルカ福音書の「エルサレムへの旅の段落」(ルカ9章51節~19章44節)の中の箇所です。この旅は十字架を経て天に向かう旅ですが、この中でルカ福音書は神の国について語るイエスの多くの言葉を伝えています。 先週の箇所からは少し飛んでいますが、その間(ルカ11章14節~12章12節)の話の多くは、マタイやマルコと共通するので、他の年に読まれています。きょうの話はルカ福音書だけが伝えている話です。

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2007年7月29日 (日)

年間第17主日 (2007/7/29 ルカ11・1-13)

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 ルカ福音書のエルサレムへの旅(神の国について語り続ける旅、十字架を経て天に向かう旅)の段落の中の箇所です。「祈り」についての教えですが、イエスの時代のユダヤ教の各グループには、それぞれのグループの特徴を表す典型的な祈りがあったようです。ルカはこの「主の祈り」をイエスに従う者の生き方を表す祈りとして考えているのでしょう。

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2007年7月22日 (日)

年間第16主日 (2007/7/22 ルカ10・38-42)

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 先週の「善きサマリア人のたとえ」同様、エルサレムへの旅の段落に置かれた、ルカ福音書だけが伝える物語です。この旅は十字架を経て天に向かう旅であると同時に、神の国について語り続ける旅でした。ですからきょうの箇所も、福音書の文脈の中では、「イエスの語る神の国の言葉を聞く」というテーマで受け取るとよいかもしれません。伝統的にはマリアを「観想型人間」、マルタを「活動型人間」の典型と見るような読み方がよくされてきました。それは「観想型のほうが優れている」という見方にもつながってきます。「どうせわたしはマルタだからダメよね」という嘆きをよく耳にします。しかし、もっといろいろな読み方ができるのではないでしょうか。今回はこの短い物語のいろいろな味わい方を紹介します。

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2007年7月15日 (日)

年間第15主日 (2007/7/15 ルカ10・25-37)

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 エルサレムへの旅の段落に置かれた、ルカ福音書だけが伝える話です。この旅は十字架を経て天に向かう旅(9章51節)であると同時に、神の国を告げる旅(9章60、62節、10章9節)でした。きょうの箇所の前には、「これらのことを知恵ある者や賢い者には隠して、幼子のような者にお示しになりました。そうです、父よ、これはみ心にかなうことでした」(21節)と言うイエスのことばがあります。ここでは、その「知恵ある者・賢い者」の代表である律法学者が登場してイエスと議論します。この文脈から見れば、たとえ話のサマリア人の姿の中に「神の国」が実現している、とも言えるのではないでしょうか。

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2007年7月 8日 (日)

年間第14主日 (2007/7/8 ルカ10・1-12, 17-20)

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 ルカ福音書では、ガリラヤからエルサレムへ向かうイエスの旅は、9章51節に始まり、19章44節まで続く大きな部分になっています。この部分でルカは、マルコ福音書にはないさまざまな出来事やイエスの言葉を伝えています。きょうの箇所は先週の箇所(ルカ9章51-62節)の続きで、72人の弟子が派遣される場面です。

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2007年7月 1日 (日)

年間第13主日(2007/7/1 ルカ9・51-62)

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 きょうの箇所は、ルカ福音書でイエスがエルサレムに向かう旅を始める箇所です。マルコ福音書ではイエスが旅に出ようとされたところ(マルコ10章17節)から、エルサレムに入る(11章11節)までの箇所はそれほど長くありませんが、ルカ福音書はきょうの箇所から19章44節までがこの旅の間の出来事とされています。ルカはこの大きな部分に、マルコ福音書にはない多くのエピソードやイエスのことばを伝えています。 ルカ福音書によれば、エルサレムへと向かうイエスの旅は、十字架に向かう旅であると同時に、「天」に向かう旅でもあります(51節)。その中でイエスに従う人々には、他者への寛大さと、自分自身への厳しさ(覚悟)が求められます。

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2007年6月24日 (日)

洗礼者聖ヨハネの誕生 (2007/6/24 ルカ1・57-66,80)

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 洗礼者ヨハネの誕生の祭日は毎年6月24日に祝われますが、今年はちょうど日曜日にあたりますので、年間主日よりもこちらが優先して祝われることになります。洗礼者ヨハネの誕生が父ザカリアに告げられてから、「六か月目に、天使ガブリエルは、ナザレというガリラヤの町に神から遣わされ」(ルカ1・26)、イエスの誕生が告げられことから、主の降誕の6ヶ月前にこの祭日があります。きょうの祭日と福音の内容は、イエスの誕生の出来事と密接に関連しているのです。

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2007年6月17日 (日)

年間第11主日 (2007/6/17 ルカ7・36~8・3)

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 C年年間主日のミサの福音では、ルカ福音書からイエスの活動の一コマ一コマを追っていきます。きょうの箇所はガリラヤでの活動中の出来事ですが、この話はルカ福音書だけが伝えています。直前の7章34-35節に、「(あなたがたは、)人の子が来て、飲み食いすると、『見ろ、大食漢で大酒飲みだ。徴税人や罪人(つみびと)の仲間だ』と言う。しかし、知恵の正しさは、それに従うすべての人によって証明される」という言葉がありますが、この出来事はまさにその具体例と言ってもよさそうです。

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2007年6月10日 (日)

キリストの聖体 (2007/6/10 ルカ9・11b-17)

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 灰の水曜日から聖霊降臨の主日まで3ヶ月以上にわたって過ごしてきた四旬節・復活節の余韻として、「三位一体の主日」「キリストの聖体」「イエスのみ心」という3つの大きな祝日があります。キリストの聖体の祭日は本来、聖霊降臨後第2木曜日でしたが、日本では日曜日に移されています。なお、「イエスのみ心」のほうは本来のまま、聖霊降臨後第3金曜日に祝われます。キリストの聖体をこの時期に特に祝うのは、聖週間中の「聖木曜日・主の晩さんの夕べのミサ」だけでは祝い足りなかったからだとも言えますが、むしろ聖体が、四旬節から復活節にかけて祝ってきたキリストの死と復活を記念し、そのキリストの愛といのちにわたしたちが結ばれる最高のしるしだからです。

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2007年6月 3日 (日)

三位一体の主日 (2007/6/3 ヨハネ16・12-15)

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 毎年、聖霊降臨の主日の次の日曜日に「三位一体」の主日が祝われます。「三位一体」というと難しい神学概念のようですが、この主日はむしろ、イエスの生涯、受難、死、復活、昇天、聖霊降臨をとおして示された神の大きな救いのわざを振り返り、その神とわたしたちのつながりを深く味わう日だと考えたほうが良いでしょう。福音の箇所は、復活節にも何度か読まれてきたヨハネ福音書の最後の晩さんの席でのイエスの説教から採られています。なお、この箇所はB年の聖霊降臨の主日にも読まれています。

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2007年5月27日 (日)

聖霊降臨の主日 (2007/5/27 ヨハネ14・15-16、23b-26)

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 復活祭から50日目に聖霊降臨を祝うのは、第一朗読の使徒言行録2章にある五旬祭の日の出来事に基づいています。日本語では「聖霊降臨」ですが、「50番目(の日)」を意味するギリシア語の「ペンテコステ」という言葉もそのまま使われることがあります。イエスは復活して神のいのちに上げられ、目に見える形ではいなくなりますが、弟子たちに聖霊が注がれます。弟子たちはこの聖霊に駆り立てられて、福音を告げ知らせ始めました。その意味で聖霊降臨は過越(すぎこし)の神秘の完成であり、同時に教会の活動の出発点なのです。なお、聖霊降臨の主日のミサの福音として、毎年同じヨハネ20・19-23を読むことができますが、ここではC年のための任意の箇所を取り上げます。

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2007年5月20日 (日)

主の昇天 (2007/5/20 ルカ24・46-53)

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 使徒言行録によると、復活したイエスは40日にわたって弟子たちに姿を現した後、天に上げられました(1章3-11節、第一朗読)。そこから、主の昇天の祭日は復活祭後40日目の復活節第6木曜日に祝われることになりました。ただし、日本のようにキリスト教国でない国では日曜日(復活節第7主日)に移して祝われています。 きょうの福音の箇所はルカ福音書の結びにあたります。福音書を書いたルカは、その続編として使徒言行録を書きました。この2つの書を結ぶのが昇天の出来事であり、この出来事を境にしてイエスの活動は使徒たちの活動へと受け継がれていくことになります。

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2007年5月13日 (日)

復活節第6主日 (2007/5/13 ヨハネ17・20-26)

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 実はこの箇所は復活節第7主日の福音の箇所です。来週の「主の昇天」の祭日は本来、復活祭後40日目の木曜日に祝われるはずですが、キリスト教国ではない日本のような国では第7主日に移して祝われます。そのため、復活節第7主日の朗読箇所(ヨハネ17章)は読まれないことになってしまいます。代わりに第6主日にこの箇所を読むことができます。 今年は聖霊降臨の主日の福音箇所(ヨハネ14・15-16,23b-26)が、復活節第6主日の箇所(ヨハネ14・23-29)と重なっているので、あえてこの第7主日の箇所で「聖書の集い」を行なうことを提案したいと思います。一読すれば、日曜日に読まれないのはあまりにももったいない箇所だということが分かるでしょう。

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2007年5月 6日 (日)

復活節第5主日 (2007/5/6 ヨハネ13・31-33a,34-35)

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 復活節第5第6主日には毎年、ヨハネ福音書から、最後の晩さんの席でのイエスの言葉が読まれます。イエスは世を去るにあたって、弟子たちに向けて遺言のような長い説教をしています。その中で一貫して語られるのは「わたしは去っていくが何かが残る」という約束です。それは十字架と復活の後の弟子たち(わたしたちも含めて)にとっては、単なる将来への約束ではなく、自分たちの中ですでに今、実現している約束であるはずです。「何かが残る」といって、いったい何が残るのか? そのことを味わうことによって、復活したイエスが今もわたしたちとともにいてくださるとはどういうことかを受け取っていきます(これが復活節後半の大きなテーマです)。

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2007年4月29日 (日)

復活節第4主日(2007/4/29 ヨハネ10・27-30)

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 復活節第4主日には毎年、ヨハネ福音書10章の羊と羊飼いのたとえが読まれます(「良い牧者の主日」と呼ばれるのはそのためです)。たとえは3つの部分に分けられて3年周期で読まれますが、今年(C年)は3番目の箇所です。22-23節に「そのころ、エルサレムで神殿奉献記念祭が行われた。冬であった。イエスは、神殿の境内でソロモンの回廊を歩いておられた」という言葉がありますので、前のたとえと場面は変わっていますが、内容的にはつながっています。どのたとえにも共通しているのは、「羊と羊飼い」の間にある深いつながりです。復活して今も生きているイエスとわたしたちの間にある深いつながりを味わうためにこれらの箇所が選ばれています。

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2007年4月22日 (日)

復活節第3主日 (2007/04/22 ヨハネ21・1-19)

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 毎年、復活節第2第3主日の福音では復活したイエスと弟子たちとの出会いの場面が読まれます。ヨハネ福音書は本来20章(先週の福音の箇所)で終わっていたと考えられますので、21章は後に付け加えられた部分ということになります。先週の福音もそうでしたが、復活したイエスと出会った弟子たちの物語は、遠い昔の過ぎ去った出来事ではなく、今もわたしたちの中で繰り返される出来事として読むことができます。

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2007年4月15日 (日)

復活節第2主日 (2007/4/15 ヨハネ20・19-31)

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 復活節各主日の福音のテーマは次のように捉えることができるでしょう。復活の主日は復活の朝の「空の墓」の物語、第2、第3主日は「復活したイエスと弟子たちとの出会い」の物語、第4~第6主日は「目に見えないがイエスがともにいてくださるとはどういうことか」を示すヨハネ福音書の箇所。 復活節第2主日の福音は毎年同じで、「週の初めの日の夕方」と「八日の後」にイエスが弟子たちに姿を現したヨハネ福音書20章の箇所です(なお、この「福音のヒント」も毎年ほとんど同じです)。このような箇所は2000年程前のある日の出来事であると同時に、今のわたしたちのイエスとの出会いの物語として読むことができるでしょう。

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2007年4月 8日 (日)

復活の主日・復活徹夜祭 (2007/4/8 ルカ24・1-12)

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 復活の主日のミサには、復活徹夜祭と日中のミサがありますが、この「福音のヒント」では3年周期の復活徹夜祭のミサの福音を取り上げます。今年はルカ福音書の箇所が読まれます(ちなみに日中のミサは毎年同じで、ヨハネ20・1-9です)。 イエスは安息日の前日に処刑され、墓に葬られました。このありさまを見ていた女性たちは家に帰って香料と香油を準備しました(ルカ23・49,55-56)。日没からすぐに安息日になりました(当時のユダヤでは、日没から新しい1日が始まりました)。次の日没と同時に安息日が明けます。この日が「週の初めの日」です。

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2007年4月 1日 (日)

受難の主日 (2007/4/1 ルカ23・1-49)

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 4つの福音書それぞれに受難物語がありますが、「受難の主日」にはマタイ、マルコ、ルカが3年周期で読まれます(ヨハネ福音書は毎年「聖金曜日」に読まれます)。なお、今日の受難朗読は、ルカ22章14節~23章56節の長い形もありますが、ここでは短いほうを取り上げます。地上の生涯の終わりに、イエスは弟子たちとともに過越の食事をし、オリーブ山で祈った後、逮捕され、ユダヤの最高法院で裁判を受けました(22・14-71)。その後、ローマ総督ピラトのもとに連れて行かれるところから、23章が始まります。

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2007年3月25日 (日)

四旬節第5主日(2007/3/25 ヨハネ8・1-11)

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 C年四旬節第3~5主日のミサの福音には、「回心と罪のゆるし」に関する箇所が選ばれているようです。きょうの箇所も「ゆるし」をテーマとした有名な箇所です。 新共同訳聖書は、ヨハネ福音書のこの箇所をカッコの中に入れています。古代の重要な写本の間に大きな食い違いがあって、後の時代の人が本来のヨハネ福音書に書き加えた箇所だと考えられるからです。しかし、この物語のイエスは、イエス以外の誰にもできないような大胆なゆるしの宣言をしていますから、この物語が実際に起こった出来事に基づいていることは疑いようがありません。

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2007年3月18日 (日)

四旬節第4主日(2007/3/18 ルカ15・1-3,11-32)

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 C年の四旬節第3~5主日の聖書朗読は「回心と罪のゆるし」をテーマにしています。今日の箇所は有名な「放蕩息子」のたとえ話です。ルカ15章には、「見失った羊」のたとえ(4-7節)、「なくした銀貨」のたとえ(8-10節)、そしてこの「放蕩息子」のたとえ(11-32節) の3つのたとえ話が伝えられています。15章冒頭の1-3節を見れば、これらのたとえ話が語ろうとしているのは、「イエスがなぜ罪人(つみびと)たちを迎えて、食事まで一緒にしているかということの理由」であることは明白です。

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2007年3月11日 (日)

四旬節第3主日 (2007/3/11 ルカ13・1‐9)

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 四旬節の第3~第5主日のミサの福音は年によって雰囲気が違います。A年は洗礼志願者のための伝統的な3つの箇所が読まれます(ヨハネ4,9,11章)。B年にはより直接的にイエスの死と復活に関連する福音書の箇所が読まれています。これに対して、今年C年は「回心と罪のゆるし」がテーマになっているようです。 ルカ12・35~13・9では回心の呼びかけが続いていますが、きょうの箇所はルカ福音書だけに伝えられている話です。

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2007年3月 4日 (日)

四旬節第2主日 (2007/3/4 ルカ9・28b-36)

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 きょうの福音の箇所は、イエスの姿が山の上で光り輝いた「主の変容」の出来事です。四旬節に変容の出来事を思い起こすことは古代からの教会の伝統です。この栄光のイエスの姿は、これからイエスが受難と死をとおってお受けになる復活・昇天の姿を弟子たちに垣間(かいま)見させ、同じ道に弟子たちを招くものでした。 四旬節には、「洗礼志願者の準備」、「回心」とその具体的な表れとしての「祈り・節制・愛の行い」など、さまざまなテーマがありますが、そのすべては、きょうの福音のテーマである「イエスの死からいのちへの過越(すぎこし)にあずかること」とつながっています。

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2007年2月25日 (日)

四旬節第1主日 (2007/2/25 ルカ4・1-13)

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 「四旬節」という言葉は「40日の期間」という意味で、その原型はイエスが活動を始める前に、荒れ野で40日間の断食の日々を過ごされたことです。毎年第一主日に、この箇所が読まれます。四旬節は古代では復活祭に洗礼を受ける人の特別な準備期間でしたが、次第にすべての信者が復活祭をふさわしく迎えるために回心に励む期間となりました。現代では成人のキリスト教入信の準備期間という性格が取り戻され、この第一主日のミサの中で、復活祭に洗礼を受ける人の洗礼志願式が行なわれます。

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2007年2月18日 (日)

年間第7主日 (2007/2/18 ルカ6・27-38)

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 「貧しい人々は、幸いである」という言葉に始まったいわゆる「平地の説教」(ルカ6・20-49)の中の言葉で、先週の箇所の続きです。マタイの「山上の説教」(マタイ5~7章)にも似た言葉が伝えられています。マタイ5・39-40,44-48、7・1-2,12参照。さまざまな場面で語られたイエスの言葉を集めたもののようですが、どのような意図で集められたのでしょうか。新しくキリスト信者になった人々に、これからの生き方の指針を示すためだったのではないかという見方があります。

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2007年2月11日 (日)

年間第6主日 (2007/2/11 ルカ6・17、20-26)

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 イエスの活動が始まってしばらくしてから、イエスは山の上で12人の弟子を使徒として選びました。その後、今日の箇所になります。省略された18-19節には次のような言葉があります。「(彼らは)イエスの教えを聞くため、また病気をいやしていただくために来ていた。汚れた霊に悩まされていた人々もいやしていただいた。群衆は皆、何とかしてイエスに触れようとした。イエスから力が出て、すべての人の病気をいやしていたからである」。イエスはこの人々を前にして「幸い…」と語り始めるのです。

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2007年2月 8日 (木)

年間第5主日 (2007/2/4 ルカ5・1-11)

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